« ニューヨーク徒然日記 | トップページ | 『ニッポンの検定100選』 »

2008年3月13日 (木)

『東洋見聞録 医の巻』

Toyoc08suikazura

             〈『東洋見聞録 医の巻』挿絵より〉

竹橋にある国立公文書館にて
4月5日より「病と医療」展が行われるとのポスターを
九段下駅構内で発見!
サブタイトルは、「江戸から明治へ」。

気になる展覧会におもわずパチリ。


080311_medicines_3


明治にかわるまで、日本の医療は「漢方」がメイン。

「漢方」とは、中国伝来の伝統医学。
治療手段として鍼、漢方薬(生薬のブレンド)、按摩がある。

江戸時代、将軍も大名も、病気になったら
診てもらうのは漢方の専門医。
西洋医学の専門医は眼科と外科だけで、
内科を診ることは禁じられていたそうな。

明治になって、西洋伝来の政治、科学などを国が採用し、
それまで恩恵を受けた中国伝来の文明は
旧政府(徳川幕府)の象徴として、
残されなかった、といわれる。

西洋医学がダントツですばらしかった、
のではなく、時の政府の都合なのでした。

本家中国では、西洋医学と伝統医学が国の医療として
認められており、ご当地では「漢方」ではなく
「中医学」と呼ばれる。

伝統医学には西洋医学にない良さと欠点が、
西洋医学には伝統医学にはない良さと欠点が、
それぞれ、ある。

そのへんのことがおもしろくて、資料をあたり、
中医師の幸井俊高先生に監修してもらい、
『東洋見聞録 医の巻』を著した。

江戸から明治の医学のうつりかわりは、
遠い昔のことようで
今の世相にも通じるところがあり、
興味深い!


--------------

【 参考図書:amazon にリンク 】

■ 川口澄子著 『東洋見聞録 医の巻』

■ 司馬遼太郎著 『胡蝶の夢』
幕末を駆け抜けた『侠』と『理』の蘭方医二人。
「蘭学」という身分社会崩壊の「引き金」を引いた男達の物語。 (amazonより)


■ 手塚治虫著 『陽だまりの樹』
手塚治虫の曾祖父で医師だった手塚良庵を主人公に江戸末期から近代国家幕開けまでを描く。

--------------

【 関連公式サイト 】

■ 幸井俊高先生の薬局 薬石花房 幸福薬局

■ 国立公文書館 http://www.archives.go.jp/


Toyo094keiraku_2
            〈『東洋見聞録 医の巻』挿絵より〉


……………………………………………………………………………………

« ニューヨーク徒然日記 | トップページ | 『ニッポンの検定100選』 »