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2008年5月

2008年5月21日 (水)

「Chasen and Chakin」挿絵

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「家庭画報特選 KIE」2008年春号掲載
特集「匠の技と美の究極」記事内、
「茶筅(ちゃせん)と茶巾(ちゃきん)」挿絵
文_江本多佳子
(Kateigaho International Edition 2008 Spring Issue Vol.19
 Pursuit of Perfection : The world of tradition and craftsmanship)


茶巾とは、「茶の湯で茶碗をふく布。奈良晒(ならざらし)など
麻布を多く用い、両端の切り口を裏表反対にかがってある(『大辞林』)」布のこと。

奈良晒とは、良質の高級麻織物のこと。

挿絵は裏千家流のたたみ方。
流派によって用いる茶巾のサイズや風合い、たたみ方が異なります。

千利休は茶の湯の精神のひとつとして

 水と湯と茶巾 茶筅に箸 
 楊枝柄杓と 心あたらしきよし

なる歌を残しており、流派ごとに仕様や方法がちがっていても、
お客様をお迎えする茶席では、清められた道具とその心持ちを
常に用意すること、と受け継がれています。


この号では、茶筅茶巾以外にも
次のような日本の伝統工芸品と作り手の心持ちについて
シンプルなアングルの、大きい写真と共に
国外に向けて紹介されているため、
かえって日本人にわかりやすい記事になっています。
記事は全文英語ですが、巻末に主要箇所のみ訳文がついています。

伝統工芸
・墨型
・奈良墨
・奈良筆
・茶筅と茶巾
・指物
・刀子(とうす)
・扇子


伝統的なものだけでなく、現代の日本文化として
「東京ポップカルチャー流ファッション」と
「東京の居酒屋21」なる記事が。

何百年以上続いている伝統と、
独創的な最先端のファッションと、
ローカル色の強い、庶民の憩い場居酒屋。

日本の中から発信している一方で、
外から眺めたような視点が盛り込まれているので、
知っているようで知らない日本が発見できます。

大扉には、毎号篠田桃紅の画と文が、
巻頭エッセイには志村ふくみの染織と文が連載されています。


「家庭画報特選 KIE」
クリエイティブ・ディレクター_アレクサンダー・ゲルマン
世界文化社 2008年4月1日発行
定価1260円(税込)

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2008年5月18日 (日)

こけし考

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ちいさいこけし。
マッチの箱よりちいさいこけし。

友人からのいただきもの。

こけしには11の系統があり、
陶器のように生産地域によって特徴があります。
もちろん、地域内で作家それぞれの個性差はありますが
地域内で特徴はほぼ統一されているようです。

ちいさいこけしは
骨董市からやってきたので、
どこの出身か、わたしにはよくわかりません。

11系統あるこけしの特徴の中から近しいものを挙げてみます。

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んむむむ。
作並系でしょうかねえ。



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笛こけし、「鳩笛」。

工業デザイナーの柳宗理がデザインし、
宮城県鳴子温泉にある高亀こけし店で制作販売されているこけし。

この店の包装紙は画家の谷内六郎の手による。


しっぽが吹き口になっていて、底に切り込みがあり、
吹くと「ほぅー」と鳴く。

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通信こけし。

底にネジ式のフタがついており、
胴中にくるくると巻いた便せんが付いています。

郵便票も付いています。120円で国内どこへでも。
郵便票には
「私は貴方の幸福をはこぶ『こけし』通信です。」と。

鳴子温泉で買いました。

鳴子温泉は宮城県にあり、
日本に11種類ある泉質の内
9種類もの温泉が楽しめる温泉地。

こけし通信、旅立ち前のワンショット。



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これまた大胆な通信こけし。

宮城出身の友人からのいただきもの。

このこけしも120円で国内のどこへでも。

でも、旅に出るのはもうすこし先。

〈イラスト出典〉
『ブルータス』 2007年7月17日発売号
「ニッポン観光2007」みやげもんスペシャル〈こけし〉編より
 川口澄子・画


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2008年5月16日 (金)

総武線ブルース

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50代とおぼしき短髪の女性
居眠りしているが気は抜いていない

2008年4月27日
JR総武線乗車中に採取


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写真愛好家

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ジャージにナップサックにズックにマスク姿で
ホームのベンチで小休憩。

たくさんいいもの、撮れましたか。


2008年3月22日
日比谷線日比谷駅にて採集


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2008年5月14日 (水)

「味のつぼ」第1回挿絵

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『日経 PLUS1』
2008年5月3日付 掲載
文_ウー・ウェン

『日経 PLUS1』は、生活に役立つ情報を掲載した
毎週土曜日付けの別刷りの新聞です。

「味のつぼ」は、家庭でも手軽にできる中国料理を数多く紹介する
料理研究家ウー・ウェンさんによる、食文化エッセイの連載です。

第1回は餃子。一連の冷凍餃子事件のおはなしではなく、
中国北部の家庭料理としての、餃子のおはなし。

中国北部の家庭では、餃子は「おかず」ではなく、
日本のおむすびのように、おかずと主食の一体料理として
食されます。

そして調理方法は「焼き」ではなく「ゆで」。

餃子の「あん」は、日本で食されるような
豚肉とキャベツとにんにくだけでないそうです。
挿絵のように季節に応じて、旬の食材と
旬に合ったたんぱく質(肉や卵)を合わせるそうです。

おうちでつくる、我々日本のおむすびも、
梅干しだけではないのと一緒です。
小麦粉も米も、シンプルな味だから、
いろんなおかずに合う!のです。

おうちでつくるごはんは、中国、日本にかぎらず、
どの国のどの民族のどの家庭でも、毒でなく、家族への愛情が入ってます。


ウー・ウェンさんの来歴と活動、一連の中国・冷凍食品のことについて
とてもわかりやすく、丁寧で冷静で心に響く取材記事が
『AERA』2008年3月3日号掲載にされていました。

「現代の肖像」という特集記事で、書き手は作家の梯久美子さん。

図書館でバックナンバーをたどれば、今でも読めると思います。


 
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2008年5月12日 (月)

「禅の‘いろは’」第20回挿絵

「禅の‘いろは’」は、
月刊誌『文蔵』にて2006年10月号よりはじまった
玄侑宗久さんの連載エッセイです。

第20回は、いろはがるたの「き」と「ゆ」、
「聞いて極楽見て地獄」、「油断大敵」がテーマ。

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挿絵は単なる導入口、
いろはがるたをおもしろく絵にしただけですので、
エッセイの中身をまるまる表したものではありません。

いろは歌を海にたとえたら、
挿絵は海の波模様をぱっと見てわかりやすく図にしたようなもの。

エッセイは、海にちゃぷんと潜って、
表面からは見えなかった、魚や貝や海草、
海中から見上げる海面などを
「こういうものはいかがだろうか」と見せるようなもの。

いろは歌の意味がしみじみと味わえるエッセイは
『文蔵』本編にておたのしみください。

月刊文庫「文蔵」
心ゆさぶる「小説&エッセイ」満載の月刊文庫
PHP研究所 刊行日:毎月月初
販売価格:500 円(税込)


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2008年5月11日 (日)

『絵伝の果て』第1回挿絵

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『別册文藝春秋』2008年5月号掲載
早瀬乱 作 『絵伝の果て』第1回挿絵


乱世の京、零落公家の坊ちゃんが絵巻の謎を追う。
中世史エンターテインメント開幕。
『別册文藝春秋』HPより引用)

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『別册文藝春秋』2008年5月号
2008年4月8日発売 / 定価1500円(本体1429円)

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