『お茶のすすめ お気楽「茶道」ガイド』
旧暦と新暦を見比べられる折り本型
カレンダー2009年版です。
拙著『旧暦ライフ温故知新』の副読本として、
旧暦の暦をお楽しみいただくために2006年より作りはじめたカレンダーです。
「旧暦」とは日本で明治のはじめまで使われていた
暦のことで、月と太陽、2つの基準で暦を構成しているため、
「太陰太陽暦」とも呼ばれます。
現在の暦は、太陽をもとにした「太陽暦」のひとつです。
むずかしいことはわからなくても
このカレンダーは新暦と照らし合わせて見ることができるので、
旧暦がひとめで比較できるようになっています。
2009年版は、新暦の1か月分を2折り分に改良いたしました。
約15日おきに1折りです。
左側の赤い方が新暦、
右側の黒い方が旧暦になっています。
月の満ち欠けと、二十四節気、行事なども記してあります。
今年の、旧暦1月1日は、新暦だと1月26日にあたります。
この日は新月です。
旧暦では、どの月も新月になる日を1日としていました。
そしてひと月は、29日間か30日間です。
月が地球を一周するのが約29.5日。
旧暦の日付は、月の動きに合わせて作られたのです。
新暦の日付は、太陽の動きがもとになっています。
(太陽は実際には動いていませんが、暦学では動いている
と仮定して計算されるのです)
そんなことより、
このように、三角柱になるようクリップで留めますと、
1月前半が卓上でもお楽しみにいただけます。
1月後半になったら、パタンと奥に回転、
2月になったら、またパタンと回転。
写真だとちがいがわかりにくくて
まちがいさがしみたいですね…。
もちろん、柱や壁にぶらさげてもお楽しみいただけます。
長いです。これで1月から6月までの半年分。
裏面は7月から12月まで。
今年より新暦の1月から12月までの
区切りの良いカレンダーにしました。
お求めは、下記の望雲にてどうぞ。
今年より、お取扱いを望雲にお願いすることにしました。
望雲での販売を記念しまして、包装紙を2パターン
用意いたしました。
通常バージョン。
暦くらべに登場するイラストが散りばめられています。
封緘は、「きゅーれき?」と申しているおかっぱ娘です。
おめでたうバージョン。
のし風です。のしがタテ向きですが、細かいこと言いっこなしです。
ウラです。
封緘は、あっぱれ「扇子」です。
ご自分用に、進物用に、包装紙をお使い分けください!
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旧暦カレンダー『新旧 暦くらべ』2009年版
作・画 川口澄子
デザイン (有)コズミック福岡 定価 1,050円(税込)
※販売終了。
2008年12月5日発売しましたが、残念ながら絶版しております。
共著者は、料理店「さだ吉」店主の三浦俊幸さん。
常々、食べ物の旬や季節感を盛り込んでいらっしゃるさだ吉のメニューを
七十二候という古くからの暦に照らし合わせ、絵と文で綴りました。
毎日の食卓のヒントとなる、旬をとりいれた調理法、
七十二候をふくむ旧暦の仕組みや和漢の食養生法も紹介しています。
植物学者・牧野富太郎博士は、
「人間の生命を繋いでいるものは、第一に食物が必要で、
それを必然的に要求するために植物から
種々様々なものが用意がされている。・・・・・植物に感謝せよ」
とお話なさったそうです。
三浦さんも、食物となった生命に感謝していただく、
ということを意識していらっしゃる、と感じます。
絵は、あくまでもそのような思いを描きとどめたに過ぎません。
なにか思いがしっかりしているものに触れると、
つい、描きとどめたくなるのです。
七十二候美味禮讚(礼讃)。
四季折々、心からおいしいと思える食物をほめたたえたい。
*
『七十二候美味禮讚
食いしん坊の料理人と画工の歳時記』
三浦俊幸(文)、川口澄子(画)著
小学館 刊
※絶版しています
竹橋にある国立公文書館にて
4月5日より「病と医療」展が行われるとのポスターを
九段下駅構内で発見!
サブタイトルは、「江戸から明治へ」。
気になる展覧会におもわずパチリ。
明治になるまで、日本の医療は「漢方」がメイン。
「漢方」とは、中国伝来の伝統医学。
治療手段として鍼、漢方薬(生薬のブレンド)、按摩がある。
江戸時代、将軍も大名も、病気になったら
診てもらうのは漢方の専門医。
西洋医学の専門医は眼科と外科だけで、
内科を診ることは禁じられていたそうな。
明治になって、西洋伝来の政治、科学などを国が採用し、
それまで恩恵を受けた中国伝来の文明は
旧政府(徳川幕府)の象徴として、
残されなかった、といわれる。
西洋医学がダントツですばらしかった、
のではなく、時の政府の都合なのでした。
本家中国では、西洋医学と伝統医学が国の医療として
認められており、ご当地では「漢方」ではなく
「中医学」と呼ばれる。
伝統医学には西洋医学にない良さと欠点が、
西洋医学には伝統医学にはない良さと欠点が、
それぞれ、ある。
そのへんのことがおもしろくて、資料をあたり、
中医師の幸井俊高先生に監修していただき、
『東洋見聞録 医の巻』を著しました。
江戸から明治の医学のうつりかわりは、
遠い昔のことようで
今の世相にも通じるところがあり、興味深い!
おすすめ図書:
司馬遼太郎著 『胡蝶の夢』 幕末を駆け抜けた『侠』と『理』の蘭方医二人。
「蘭学」という身分社会崩壊の「引き金」を引いた男達の物語。 (amazonより)
手塚治虫著 『陽だまりの樹』 手塚治虫の曾祖父で医師だった
手塚良庵を主人公に江戸末期から近代国家幕開けまでを描く。
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『東洋見聞録 医の巻』
川口澄子 画・文
ピエ・ブックス 刊
2007年 発売
※現在絶版です
感想・レビュー@読書メーター
「旧暦」とは月の動きで日付を
太陽の動きで季節を測る「太陰太陽暦」のこと。
日本では飛鳥時代に中国より輸入、
明治の初めまで使われました。
旧暦の主な特徴としては、季節を二十四に分ける(二十四節気)、
新暦に対して一か月程遅い、同じ時期に同じ日付にならない等々。
ちょっとフシギな旧暦を当世の私的な日常生活に当てはめ、
旧暦の仕組みと共に画と文で紹介。
『旧暦ライフ温故知新』
川口澄子 画・文
ピエ・ブックス 刊
2005年 発売
※現在絶版